代表的なシステム構成
デュアルシステム、デュプレックスシステム、クラスタリングについてまとめる。
デュアルシステム
同じ構成からなる2組のコンピュータを用いて、両者で同じ処理を行う方式。
結果を照合(クロスチェック)しながら運用する。
計算結果や停止が重大な事態につながる銀行や、航空制御で使われる。
一方が停止した場合や、照合結果に違いが生じた際は、障害の発生したシステムを切り離して運用する。
デュプレックスシステム
同じシステムを2系統用意して、通常は片方を稼働させ、もう片方は待機させておく方式。
現用系に障害が発生した際に、待機系に切り替える。
切り替えの方式がいくつかある。
- ホットスタンバイ:待機系を稼働させておく。
- ウォームスタンバイ:待機系を起動させておくが、現用系との同期はしない。
- コールドスタンバイ:障害時にシステムを起動させる。
クラスタリング
同じ構成のコンピュータを複数用意し、すべてが常に稼働している方式。
1台のコンピュータが停止しても負荷が分散される台数が減るだけで、機能停止はしない。