システムの評価指標に関する用語
システムの構成を決める際、性能、信頼性指標、信頼性設計などを考慮する必要がある。
混同しやすそうな語が多かったのでまとめる。
性能に関する用語
- スループット
システム全体の処理能力のこと。
一定の時間内に処理できる仕事量を表す。 - レスポンスタイム
コンピューターに処理要求を出してから最初の応答が返ってくるまでの時間。
応答時間ともいう。 - ターンアラウンドタイム
バッチ処理において処理要求を出してから処理結果のすべてが返ってくるまでの時間。
信頼性指標に関する用語
- MTBF(Mean Time Between Failure:平均故障間隔)
システムが正常に稼働している連続時間の平均値。
これが長いほど信頼性が高い。 - MTTR(Mean Time To Repair:平均修理時間)
システムが故障中、もしくは修理中で稼働していない時間の平均。
これが短いほど信頼性が高い。
信頼性設計に関する用語
- フェールセーフ
システムの一部に障害が発生した場合に、安全な状態を確保して停止するように設計すること。
システムの誤作動が人命にかかわるようなもので使われる。
信号を赤にした状態に停止するとか。 - フェールソフト
システムの一部に障害が発生した場合に、その部分を切り離してもシステムが稼働を続けられるように設計すること。
また、機能を縮小して稼働を続けることを縮退運転(フォールバック運転)という。
銀行のオンラインシステムなどシステムダウンが社会的に大きな影響を与えるもので用いられる。 - フォールトトレラント
システムを冗長構成にして一部の機能に障害が発生しても影響を受けないようにすること。
デュアルシステム、デュプレックスシステムがその代表例。
また、機器の稼働状態を保ったまま部品の交換などが行えるようにホットスワップを採用する。 - フールプルーフ
不慣れな利用者による誤操作を考慮してシステム自体がダウンしないようにすること。
入力値のチェックを行うなど。
フ〇〇ルが多いね