ねぎとろ放浪記

ねぎとろ放浪記

個人的備忘録です。勉強したことをまとめていきます。

正規分布の母平均の推定

(筆者は大学数学をまともに履修していません。あいまいな表現にご注意下さい。)

母平均  \mu の信頼区間を推定する方法を考える。
以下では標本 x_1, x_2,x_3...x_nは独立に平均  \mu 、分散  \sigma ^2正規分布に従うとする。

1.分散が既知のとき

このとき標本平均  \bar{x} N( \mu, \frac{\sigma ^2}{n})正規分布に従う。
よって信頼度   \alpha の信頼区間

 \bar{x} - k \frac{\sigma}{\sqrt{n}} \leq   \mu  \leq \bar{x} + k \frac{\sigma}{\sqrt{n}}


と表せる。
ただし  k は標準正規分布の両側  100(1-\alpha) 点である。
95%だったら1.96とかのあれのことね。

2.分散は未知だがnが十分大きいとき

このとき不偏分散  \hat{\sigma}^2 \sigma ^2 を用いて以下のように表せる。

  \begin{eqnarray}
\hat{\sigma}^2 &=& \frac{n}{n-1}\sigma^2 \\
  &=& \frac{1}{1-\frac{1}{n}}\sigma^2
\end{eqnarray}


ここでnが十分大きければ  \hat{\sigma}^2 \sigma ^2 と一致する。
よって上記1の  \sigma \hat{\sigma} を代入することで同様に計算できる。

3.分散が未知でnが小さいとき

自由度n-1のt分布を用いる。
信頼度  \alpha の信頼区間

 \bar{x} - k \frac{\hat{\sigma}}{\sqrt{n}} \leq   \mu  \leq \bar{x} + k \frac{\hat{\sigma}}{\sqrt{n}}


と表せる。
ただし  k は自由度n―1のt分布の両側  100(1-\alpha) 点である。


こんな感じで3パターン(2は1と同じなので実質2パターン)に分類できる。
でも統計検定2級の過去問で分散既知のときでもt分布使ってるのがあったりするのでよくわからん。